自己破産を考える社長の駆け込み寺

自ら黒字企業に蘇らせたからこそ言える、自己破産を考える社長の皆様に伝えたいこと

自己破産を考える社長の専門家を選ぶコツ

某製造会社の話ですが売上が5000万円から1500万円に減少しました。
理由は取引先の一時的な売り上げ減少です。税理士から「銀行融資は受け付けてもらえない。自宅、工場を売却する条件でリスケジュールするしか解決策はありません!」と言われました。


当人は「リスケジュールしか解決策はない!」と思い込んでいましたが、私から見たら、まだまだ融資が受けられるし、借入を増やしても全く問題ないと考えました。
最初からリスケジュールしかないと決めつけて銀行に話を切り出すのは全般を見ずに偏った方法からしか見ていません。この会社の資金繰りに窮している以外は付加価値もある製品を取りそろえ業績も良好な態です。


税理士が言うように、自宅と工場を売却したら新しい工場を借りなければなりません。仕事との引継ぎなど手続きのタイミングを外すと、この社長は仕事も得られず破産になってしまいます。

f:id:kakekomi-tera:20210204034832j:plain


そんな社長さんからリスケジュールの相談を受けましたが、私はリスケジュールには反対し追加融資と借り換えをお勧めしました。信用情報に傷もついていない状態だったこともあり、無事1500万の追加融資と既存分を合わせた10年返済に組み替えることができ、資金繰りも一気に改善いたしました。
税理士からは傷を深めたと言われましたが、次年度は見事に増収増益を達成しています。
この税理士は経営のことがわかっているのか疑問に思います。

 

ある再生コンサルタントに1年間で500万円という報酬を払って再生の依頼をしました。内容はリスケジュールを行ったものです。
しかし、リスケジュールをしても債務超過・資金繰り難・赤字体質が続いている状態で、中途半端にリスケジュールなどしてしまったことで、支払利息や保証料支払いなどの支払いがあり手元資金は残らず、家賃・仕入・人件費の支払えない事態に陥ってしまう恐れもあります。


このリスケジュールは少しの間、命を伸ばしただけでした。
仕入や給料の支払いができず、自分の生活費もままならず、自宅などすべての財産を失い破産に追い込まれました。
実務経験のないコンサルタントの間違った方法により、最後は家族からも社員や取引先からも見放され、何もかも全て失ってしまったのです。このように報酬を多くとり成果が上げられないコンサルタントは多く見られます。


このような場合は私的整理・法的整理・事業譲渡・M&Aなど、大胆な対策が必要です。
破産はいつでもできます。すぐに破産しなくても、あきらめずに対策を駆使すれば道は開けます。決して簡単ではありませんが、それぞれいろいろやり方があるので実行することです。
現実は、リスケジュールを必要としている会社のほとんどが資金繰りの問題以外に、赤字体質、債務超過不良債権などの問題を抱えています。よって、リスケジュールはあくまでも短期的資金繰り対策のひとつとしてとらえなければなりません。
銀行に向けた対策だけで事業再生ができると思ったら大間違いです。

 

私も会社を倒産させましたが、銀行対策をして解決できるレベルではなかったのです。しかし、あらゆる手段を使ったおかげで、会社は黒字となり、信用力を付け(信用力を付けることが大変です)融資も受けられるようになりました。人生、あきらめてはいけません。

 


 

「もうこの会社、ダメかもしれない...」

と思っている中小企業経営者の皆様、まだあきらめないでください!

会社がどの様な状態でもご支援出来る方法を一緒に考えます。
私たち中小事業者支援センターは、経済産業大臣認定の中小企業診断士を中心として、弁護士、公認会計士、税理士も含めた専門家集団です。
他の支援機関にて「支援出来ない」と言われている場合でもまずはお気軽にご相談ください!

20210124033906