自己破産を考える社長の駆け込み寺

自ら黒字企業に蘇らせたからこそ言える、自己破産を考える社長の皆様に伝えたいこと

企業再生は、「ヒト」「モノ」「カネ」の三位一体が命

私が会社を倒産させてしまった経験があること、そして、その後、今のような皆さんの会社の再生に携わる仕事をしていることは、以前にご紹介しました。


そんな私が、自分自身の経験にも照らし合わせて、また、多くの倒産しそうな企業、会社を見てきて思うのは、健全な経営をしていくための鍵となるのは、やはり「ヒト」「モノ」「カネ」の3つだということです。まず、企業や会社を維持し、売り上げを伸ばすには、「ヒト」はマストです。また製品を生み出すためには、機会や設備といった「モノ」がなければなりません。そして、「ヒト」や「モノ」を活かす、売り上げをあげるための販促を行うといったことのためには、「カネ」が必要となります。


ここで、あらためて、それぞれについて見ていくと、
1.ヒト(人的資本):人材や人間関係、それにその人材が持つスキルのこと。
2.モノ(物的資本):設備や技術の他に取扱商品やビジネスモデルそのもの。
3.カネ(財務資本):金銭は勿論、資金繰り、バランスシート(BS・PL)等。
といったことになります。

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私が会社を倒産させてしまった時もそうですが、利益を上げて経営を維持するためには、一般的に経営の3要素と呼ばれる、この3つが大切だということを理解していないと、売り上げの低迷、赤字体質に繋がり、やがて資金繰りに行き詰まり、倒産にまで繋がります。
勿論、このような窮地に立たされた会社の中には、1に問題がある場合もあれば、2に問題があるケース、3がダメなこともあります。しかし、最も多いのが、「1、2、3全てに問題があるケース」です。
例えば、「社長は決算書どころか数字を見ることが苦手、従業員は専門的な能力に欠け、競争力のある取扱商品は勿論ビジネスモデルも出来ていない、その結果、慢性赤字体質で財務基盤は脆弱、安全性が低いと見なされ金融機関から満足な融資が受けられない。」といった感じです。


本気で事業再生に取組もうとすれば、単に「カネ」の問題を解決すればいいというわけではりません。「カネ」の問題を解決しようとすれば、「ヒト」や「モノ」の問題をクリアしなければいけません。「ヒト」「モノ」「カネ」の順番に大切だと言ってもいいと思います。
かく言う私も、まだまだ勉強・経験不足で、「ヒト」「モノ」「カネ」に関して、もっとスキルを高めたいと思っています。そのため、定期的に「事業再生実務研究会」を開催しています。


自分に足りないものを少しでも補っていきたいからです。そして、そこで、スキルを高めるために研究会に参加してくれる方々に感化されています。つまり、研究会で得る知識やスキルの他に「ヒト」を得たというわけです。また、私の場合、会社を倒産させましたが、「また、再生するぞ!」という明確な意思を持つことで、次のステップに進むことができ、中小企業診断士の資格を取得し、ステップアップすることができました。

 


このように「会社を再生する!」という前向きな気持ちが現れればしめたもので、倒産しそうな会社の社長さんでも、自分で決算書を読みこむ努力をし始める、つまり一番身近な「ヒト」である自分が変わり始めることが大切で、これが「ヒトの再生」の始まりです。
「モノ」については、1対1のアドバイスなどよりも、複数名で知恵を出し合ったほうが効果的な場合が少なくありません、「三人揃えば文殊の知恵」といいますから。このようにして「ヒト」と「モノ」の再生の手掛かりが出来れば、あとは知識やスキルがあれば「カネ」の方も何とかなることが多いのが現実です。


このように「ヒト」「モノ」「カネ」の再生、ひいては、企業の再生、日本経済の再生に貢献したい。そんな思いで、これからも事業再生に取り組んでいきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

 


 

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関連会社:大野不動産コンサルタント事務所