自己破産を考える社長の駆け込み寺

自ら黒字企業に蘇らせたからこそ言える、自己破産を考える社長の皆様に伝えたいこと

破産も再生も、人生は納得が大事

「事業が思うように行かず、行き詰ってしまっている。」そんな社長さんは、いつも以上に孤独な存在です。誰かに助けを求める訳にも行かず、苦しい胸の内を打ち明けることもできない、そして、毎日、頭を下げてばかりで、どこに行っても邪険に扱われる、会社を清算した経験のある私もそんな一人でした。そして、何かいい方法はないかと、弁護士事務所や再生コンサルタント等のドアを叩き続けたものでした。今回は、そんな経験を通して、ピンチに陥っている社長にとって必要なことについて考えていきたいと思います。

f:id:kakekomi-tera:20210204040937j:plain

 

倒産、自己破産が目前に迫った私は、金策と同時に弁護士事務所や事業再生コンサルタントを訪ね歩いていました。そこでの経験が今に活きているのですが、皆さんの反応は、ほぼ一様でした。「破産した方がいいでしょう。」、この一言が必ず出て来ます、しかも私の話をろくに聞きもせず、です。確かに、彼等にも予定があって、できるだけ効率的に仕事をしていきたいと思うのは、当然です。また、万策尽きた状態の私にとって、倒産や自己破産という選択は間違いではありません。ただ、その時の私は、ほとんど鬱に近いような状態で、何をすればいいのかどころか、一人で何を考えなければいけないのかも分からないような状態で、とにかく誰かに話を聞いて欲しかったのかもしれません。

 

人は誰でもそうですが、納得することが大事なような気がします。それは、大きな人生の選択の後、確かな足取りで、その後の人生を歩んでいくために必要なステップだと思います。勿論、仕事、ビジネスにおいても同じです。私が今、携わっている事業再生においてもです。事業再生診断には、法律、経営、会計の各方面の知識が必要です。それも、ネットや本に書いてあるような通り一遍の知識ではなく、実際の経験に基づいた情報やスキルが求められます。それと同じように大切なのが、相談者に納得してもらうことです。そのためには、話をよく聞いてあげることが何より重要になってきます。私が弁護士や再生コンサルタントに相談した時は、ある程度、話が進んで事実関係を把握すると、私の話を遮り、そして「倒産」「自己破産」を進めてきました。こんな経験をした私だから言えるのは、相談者に全てを吐き出してもらって、そして頭の中を整理するお手伝いをすることから、私の仕事は始まるということです。その後、一緒になって考え、本人が納得できる手段、方法を考え、分かりやすく説明させていただくことで、納得して次のステップに進んでいただけるとのではないかと思っています。確かに、自己破産は国も認める法的手段で、合理的なものです。しかし、再生への努力、苦労を通じて、身に着くものもあるはずです。それは、合理的でない、不合理な選択かもしれません。ベストな方法ではないかもしれません。しかし、ベストな方法がベストな選択で、その後の人生を豊かにしてくれるとは限りません。

 

私が、会社を潰して10数年が過ぎました。今では、黒字企業として再生を果たし、金融機関、保証協会、日本政策金融公庫などからの融資も受けられるようになりました。金融機関からの融資を受けることもできない、クレジットカードも作れない、そんな信用を無くしていた日々が嘘のようです。それも、これも、あの時、とことん話を聞いてくれた助言者に巡り合えて、納得して次のステップを踏み出せたからだと思っています。
再生するのは、事業だけでなく、生身の人としての社長です。そのために、私達に求められるのは、人間性だと思っています。相手を思いやる心や、明るさ、朗らかさ、優しさ、それに謙虚さや強さが必要だと思っています。


私は再生コンサルタントとして、そんな存在を目指しています。そして、ピンチに陥り、孤独になっている社長のお役に立てるように頑張っていくつもりです。

 


 

「もうこの会社、ダメかもしれない...」

と思っている中小企業経営者の皆様、まだあきらめないでください!

会社がどの様な状態でもご支援出来る方法を一緒に考えます。
私たち中小事業者支援センターは、経済産業大臣認定の中小企業診断士を中心として、弁護士、公認会計士、税理士も含めた専門家集団です。
他の支援機関にて「支援出来ない」と言われている場合でもまずはお気軽にご相談ください!

20210124033906

関連会社:大野不動産コンサルタント事務所